カミガブ対面サイクル ポケモンSV S6 シングル 最終610位
【はじめに】
ポケットモンスター スカーレット/バイオレットにおけるシングルランクバトルS6(レギュレーションC)において使用した構築の記事です。
結果は610位(レート1926)。
身内向けメモ的なところもあるため見づらい部分もあるかもしれませんがご了承ください。
以下常体。
【使用構築】
【構築経緯】
第九世代は良くも悪くもテラスタルによって大きく局面が変わるため、相手に先にテラスタルを切らせる事でこちらの勝ち筋を見えやすくしたいと考え、テラス強要力の強いポケモンを初手に置いて展開することを考えた。初手に置くポケモンとして猛威を振う四災共通タイプである悪タイプに有利なフェアリータイプの高速アタッカーであるハバタクカミに着目。メガネテラスムンフォを考慮して切られる毒炎鋼のテラスに対して後続のガブリアスの地面技で圧力をかけていき、スイーパーとして珠ミミッキュまたはハチマキパオジアンで締める動きを軸とした。このような対面的な動きがあまり強くない事が多いため、相手の並びによってはサイクルもある程度回せるような構築を目指し、軸となる選出では厳しめなヘイラッシャ絡みのサイクルやセグレイブカイリュー対してある程度強く出れる鋼テラスHB水ロトム。チオンジェンドクガ、増えつつあると感じたキノガッサ、そしてキョジオーン並びにその取り巻き(イーユイ、チョッキカイナ等)にこちら目線で強く出れる顔をしている水テラバショック隠密マントサーフゴーを採用した。
【構築詳細】
①ハバタクカミ
持ち物:気合いの襷
特性:こだいかっせい
テラス:ノーマル
性格:おくびょう
実数値:131-×-75-187-155-205
努力値:4-0-0-252-0-252
技構成:ムンフォ/電磁波/痛み分け/挑発
再現性を意識して初手に対面するポケモンに撃つ技を大体決めていた。
・ハバカミミラー、イーユイ
電磁波→ダメージ受けたら痛み分け、痺れたらムンフォ
・ディンルー
(ステロを撒かれたくない場合)挑発→ダメージを受けたら痛み分け、ステロ不発ならムンフォ
(削り優先する場合)ムンフォ連打
・パオジアン
ムンフォ→襷で耐えてきた場合は不意打ち読み電磁波
ムンフォ→(対面突破重視する場合はノマテラムンフォ)、(後続にテラスが必要な場合は捨て)
・キョジオーン
ムンフォ→痛み分け→サフゴ引き
・ハッサム
電磁波(トンボを撃つはずだがたまにバレパンが飛んでくる)
② ガブリアス
持ち物:とつげきチョッキ
特性:さめはだ
テラス:はがね
性格:いじっぱり
実数値:215-171-115-×-105-149
努力値:252-44-0-0-0-212
技構成:逆鱗/地震/アイヘ/ドラテ
Sは準速ミミッキュ抜き、Hぶっぱ残りA
ここまで耐久に回す事でテラス込みであらゆる攻撃を耐えて返り討ちにする事ができる対面の鬼。
◆被ダメージ(鋼テラス後)
・A172パオジアンの氷柱落とし+せいなるつるぎ
85.1%〜100.4%(急所考慮約90%の確率で耐える)
・A172パオジアンの鉢巻悪テラス噛み砕く
83.7〜99.5%(急所以外耐える)
・A189パオジアン同上
92.0〜108.8%(50%の確率で耐える、急所込みで微不利)
・C176テツノツツミのハイドロポンプ
32.5%〜39.0%
・A204カイリューのノマテラ神速
18.6%〜22.3%
→カイリューノマテラ神速+ツツミドロポン+ツツミドロポン
83.6%〜100.3% (急所考慮約90%の確率で耐える)
ハバカミでテラス強要したポケモンを狩りつつ、その次に上記のように出てくるポケモンの技も耐えながら返り討ちにする事が可能。Aをここまで削ってもツツミを地震で確定2発にできる等最低限の火力は確保している。火力が足りなくて落とした試合よりも、攻撃を耐えて拾った試合の方が多かった。
— パパンボウ野中 (@manaaaaaamode) June 1, 2023
③ ミミッキュ
持ち物:いのちのたま
特性:ばけのかわ
テラス:ゴースト
性格:ようき
実数値:131-142-100-×-125-162
努力値:4-252-0-0-0-252
技構成:じゃれ/シャドクロ/かげうち/剣舞
説明不要その1。
スイーパー、ストッパー、荒らし要員。
ミラー意識の最速
シャドクロはのろいと選択だったが、ハバカミがゴースト打点を持たない事を考慮してシャドクロを採用。シャドクロ+かげうちのリーチを伸ばすゴーストテラス。ゴーストを空かすノーマルテラスも選択肢ではあった。
④パオジアン
持ち物:こだわりハチマキ
特性:わざわいのつるぎ
テラス:あく
性格:ようき
実数値:155-172-81-×-85-205
努力値:0-252-4-0-0-252
技構成:噛み砕く/氷柱落とし/不意打ち/礫
説明不要その2。
受けが成立しないポケモン、いやバケモン。
氷柱落としによる怯みも強いが、命中率100の噛み砕くを撃つよう心がけていた。
ハチマキ悪テラス噛み砕くが
・ヘイラッシャやクレベースレベルの物理耐久ポケモンに約半分入る
・氷技に後出しされるHBミトム、ヒトムがオボン込み確2
・HDベースのドオーが氷技を半減しようと水テラスを切ってこようが確1
同速意識で最速としたがA補正をかける事による恩恵も大きいため検討の余地あり。
⑤ロトム(ウォッシュフォルム)
持ち物:オボンのみ
特性:ふゆう
テラス:はがね
性格:ずぶとい
実数値:155-×-174-125-127-107
努力値:252-0-252-0-0-4
技構成:ドロポン/ボルチェン/鬼火/イカサマ
説明不要その③
ヘイラッシャ、カイリュー、セグレイブ、ハッサムに強く出たい場合に選出。
クッションとしても初手後攻ボルチェンからハチマキパオジアンを展開したりもできる。
電磁波無効、地割れ無効がエライが数値が低いかつ命中不安に怯えるため選出しないで済むなら極力選出しないように心がけた。
ヘイラッシャに居座りたい場面が多く、放電や10万ボルトの採用も検討の余地あり。
⑥ サーフゴー
持ち物:隠密マント
特性:おうごんのからだ
テラス:みず
性格:ひかえめ
実数値:191-72(A0)-116-173-123-123
努力値:228-0-4-36-92-148
技構成:サイコショック/テラバ/悪巧み/再生
ピンメタ気味の採用となっている。
Sは準速ガッサ抜き。
HDは非テラスで無振りチオンジェンの悪波を大体耐える。(=テラス切れば特化メガネイーユイの悪波耐え)
Cは1蝶舞ウルガモスに対して巧み水テラバで大体倒せる。
主にキョジオーン入りに対して出す事になるが、キョジオーンを使う側も当然隠密マントサフゴのケアはしているためそのケア先にも刺さる形とした。
◆想定する動き
・キョジオーンにサーフゴー後出し→塩漬けを受けて隠密マントがバレる→相手の隠密マントサフゴ対策ポケモン(イーユイorカイナ)の後出しに対して悪巧み→(イーユイには水テラバーストで倒す、チョッキカイナにはテラス切ってサイコショック→地震受け→サイコショックで倒す)
悪の波動や氷柱落としを受ける事が多いが隠密マントのお陰で怯まないのがエライ。
ガブリアスが誘うフェアリーテラスに刺さるゴールドラッシュも欲しかったがキョジオーンカイナの並びに選出できないと意味ないのでこのような技構成となった。
【選出】
・基本選出
ハバカミ、ガブ、ミミッキュ
→ハバカミで対面処理またガブ圏内に押し込み、ガブで1体以上倒し、ミミッキュでスイープ
→orハバカミで対面処理、ミミッキュで狩残しを倒す、ガブでスイープ
・ヘイラッシャ入り
ハバカミ、ミトム、ガブorパオ
→ハバカミで荒らしてミトム、ガブorパオでサイクルを回す
・キョジオーン入り
ハバカミ、サフゴ、ガブorパオ
・ハッサム入り
ミトム、ガブ、なんでも
・ドクガチオン系統
ガブ、サフゴ、なんでも
・キラフロル入り
ミトム、ガブ、サフゴ(毒菱を気にしない場合はミミッキュパオジアンも絡める)
(ガブでフロルに触れる場面、鋼テラスを切れば誰も毒菱を踏まない)
【課題点】
・相手のハバカミに対する引き先がないのでハバカミ入りにはハバカミから入るしか選択肢がない
・モロバレルヘイラッシャサイクルを崩すには相当ピンポイントなプレイングが必要
・ロトムの技外し
・チョッキディンルーのテラス次第ではハバカミガブもろとも持っていかれる
・(他にも挙げたらキリがない)
【おわりに】
最後までご覧いただきありがとうございました。
また、対戦いただいた方々、通話してくださった方々、構築をレンタルしてフィードバックしてくださった方々、四災ポケモンのロム輸送を手伝ってくださった方々へいま一度御礼申し上げます。ありがとうございました。
質問、疑問点、意見、間違い等ございましたら(@manaaaaaamode)までお願いします。
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